理学療法士として
あなたが働く庭を理解した上で、
やりたい事をしよう
早く行動したいあなたへのロードマップ
パート体験記

理学療法士の私が回復期リハビリ病院の常勤から訪問リハビリの非常勤へ転職した経緯と学んだことまとめ

理学療法士の私が回復期リハビリ病院の常勤から訪問リハビリの非常勤へ転職した経緯と学んだことまとめ

 こちらの記事では、回復期リハビリ病院の常勤から勢いよく退職した理学療法士が、無職期間(正確に言えば副業に挑戦していた)を経て訪問リハビリの非常勤へ入職してから学んだ、非常勤の良かったことや後悔したこと、学んだことをアウトプットしています。

 同じ様な境遇にいるあなたにエールが送れる様、精一杯発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

回復期リハビリ病院のとある終業後のエピソード

 「気づけば今日も20時過ぎ…。遅すぎる。」

 17時までみっちり患者さんとリハビリをして、終業後はミーティングや後輩の教育指導や相談を受けていたら、既に時刻18:30。

 その後残っていた書類業務を3つほど記入し、時刻は冒頭の20時へ…。

 「つまり、私は書類3つを90分かけて記入したんだ…」

 私がこなした書類3つはどう考えても1つ30分もかかる書類じゃない。そもそも、夕方以降は脳みそが疲れて効率良く業務をこなせる状況ではないということだ。

 21時前、帰宅。

 夜ご飯を作る体力など残っていないので、今日も外食。夜が遅いと、スーパーのお惣菜が半額セール多数で大助かりだが、これくらいしか良いことはない。

 「…うーん、しんどい。」

 そう、当時理学療法士の常勤であった私は、いつだってこの仕事から一刻も早く逃げ出したかった。

 おそらく、私と同じようなスケジュールで、同じ様なことを思っている人は、実はたくさんいるのではないでしょうか?

 退職というフレーズが頭をよぎっているかもしれないあなたにお伝えしたいのは、勢いよく退職するのは良いこともあれば注意すべきこともあるということ。

 思い立って即退職を申し出るのではなく、まずは自分の仕事と取り巻く状況についてはしっかり振り返る必要があるでしょう。

私が回復期の常勤を辞めた理由

不安と不満が散り積り、勢いで退職を決意

 3年前、私は回復期リハビリ病院の常勤を退職しました。理由はシンプルで、理学療法士としての仕事のやりがいよりも、プライベートや人生がすさんでいく辛さの方が上回っていたからです。

 私の勤める回復期リハビリ病院は決してブラックではなく、むしろホワイトだったとすら思います。

 残業をとることは推奨されていませんでしたが、少しは頂いていました。

 ホワイトにも関わらず辛かったのは、直接的な原因は私にあったように思います。

 私が理学療法士がきついと感じた理由は別の記事で詳細に書きます。

マルチタスクが苦手で、業務も効率が悪い。かといって力も抜けない

 人間関係には恵まれ、他職種の方や先輩や後輩とも仲良くしてもらえて感謝でいっぱいでしたが、仕事自体はきつかったと思います。

 マルチタスクが苦手で、業務効率が悪かったにも関わらず、経験年数があがるにつれ、他の業務(雑務や教育指導など色々)は当然増えていきます。

 年々わずかに給料は上がっていくものの、年を経るごとに帰宅時間は遅くなり、休日は疲れて何も考えられず寝て過ごすという結末。

 正直なところ、残業時間が長かったので、新人の時よりも給料が上がっている気は全くしませんでした。むしろ時給換算すると給料は下がっていっている気すらしました。

 人間関係が良くても、正直きつい…収益の発生しないリハビリ以外の業務(係業務や相談・教育関連業務)も私がしなくても誰だってできるような業務。やりがいが感じられない。

 そしてある日ベッドに横たわりながらふと思う。

 『ここで働き続けて、理学療法士としての私の市場価値は上がっていくのだろうか?

 20年後、私は理学療法士として働けて幸せ!って思えるだろうか?

 自分の仕事生活に限界を感じ、私は退職して転職するという道を選びました。

 この頃の仕事の日々のスケジュールについては、今後別記事で詳細を作成予定です。ご興味のある方はご覧ください。

いざ、訪問リハビリの非常勤(パート)へ転職

リハビリの分野も働き方も変わる

 その後、非常勤スタッフとして訪問リハビリで働き始めました。

 理由は、病院退院後に患者さんが自宅でどのように生活をされているのか知りたかったからです。

 訪問リハビリの業務の主軸は、利用者のご自宅にリハビリを提供しにいくことです。病院で行う医療保険でのリハビリと比べると、こちらは介護サービスという概念を強く感じます。

 回復期病院にいたころと比べて違いを特に感じたのは、周りの人たちの残業時間の短さ…

 大体18時にはみな帰り始め18時半には役職者も帰宅。病院にいたころは、18時半に帰れる人の方が珍しいくらいだったのに…。

 働けば働くほど見えてくる、働く場所の分野と仕組みによって異なる働きやすさの違いでした。

 訪問リハビリは、メリットだけではありません。もちろん病院の方が良かった部分はあります。

 訪問リハビリへの転職を考えている方は特にご覧いただいたほうが良いと思います。

非常勤(パート)勤務は良いことも悪いことも半分半分?

 そして働き方も大きくチェンジし、非常勤という働き方を選びました。理由は他に挑戦したいことが山ほどあったからです。現在は非常勤として働きつつ、副業や別の事業に精を出しています。

 私が今、訪問リハビリ以外の他の仕事にも取り組めているのは、非常勤勤務であることから、行う業務も時間も縮小し、1日の時間と気持ちにゆとりができたからだと思っています。

 日々業務中に行うタスクが減り、利用者さんのことや副業について考える時間が充実しており、幸福度はかなり上がりました。

 とはいえど、良いこともあれば悪いこともあります。

 下記に私が感じた非常勤にまつわるメリットやデメリットについては別記事にて今後お伝えしていきます。

転職を経ての総括

職場環境を変えるのは、悪くない(むしろあり)

 理学療法士としては1度の転職ですが、職場環境を変えるのは悪くないなと思いました。

 私は働く前は、同じ職場に我慢強く、長く留まる方が良いと思っていた派だったのですが、転職した今では転職して良かったと感じました。

 むしろ、同じ職場にいつまでいるのかはしっかりと考えた方が良いと思っています。

 通常、病院は病院の将来や専従者の給料については深く考えても、あなたの将来の幸せについての責任は負っていませんからね。

 私は、共働きで、将来子供が産まれた後のことを考えた時にその想いが強くなったのかもしれませんが、共働きでなくても、一人暮らしであっても考えるべきだと思います。