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【理学療法士共働き】一方の収入だけで生活していくのは非現実的です…のっぴきならない「お金」事情まとめ

 どうも、パート理学療法士のなつ子です。非常勤の理学療法士として訪問リハビリで働きつつ、空いた時間はカフェや自宅で副業するといった少し変わった働き方をしています。 

 本記事は、理学療法士の方でこれから結婚や出産を控えている方や、家事と仕事の両立に苦しんでいる方にみていただきたい記事です。

 題名にある通り、理学療法士夫婦が一方の収入だけで生活していくのは非現実であるというお話と、理学療法士が共働きでもプライベートを崩壊させないために私が選択した兼業主婦という働き方について詳しくお伝えしていきます。

理学療法士夫婦、一方の収入だけで生活していくのは非現実的な理由

理学療法士が一人で働く時の収入と出費を照らし合わせてみる

 平成27年度の理学療法士の平均月収、約27万4000円。(厚生労働省,賃金構造基本統計調査の職種別賃金額より)

 仮に、一方の働きだけの収入で二人暮らしの賃貸物件に住んでいると仮定してみましょう。

 下のデータは私達夫婦が二人暮らしをしていた20代の頃の出費を参考にしています。

20代の生活費(二人暮らし)

家賃(2DK) 82,000円

食費 60,000円

水道代 2,500円

電気代 5,000円

ガス代 6,000円

通信費(携帯、ネット回線)12,000円 

娯楽費 20,000円

雑費(冠婚葬祭など)20,000円

医療費 6000円

生命保険料 4,000円

合計 217,500円

 二人暮らしの割には食費は高いですが、結構これくらい出費されている方は多いのではないかと思います。この出費を片方の収入だけでやりくりしようと思うとカツカツなのです…

 そして、もし子供が生まれると、学費や養育費がかかり(大学卒業まで22年間で合計1,640万円かかるとすると、大体月6万円の費用)、車などの乗り物にも乗るようになれば保険や維持費でさらに3~4万円の出費が増えます。

 ちなみに20代二人暮らしの生活費は平均27万円だそうです。すごいですね。

参考:https://www.grandvan.co.jp/grandvantime/5733

   https://www.goo-net.com/kaitori/kaitori-satei/izihi-gimon/2510/

 そして、今の子育てのお金や乗り物の費用を20代の頃の生活費に組み入れると…

月の生活費(子供・車ありを想定)

217,500+60,000(子供)+35,000(車)=312,500円

  先ほどの理学療法士の平均的な月の手取りとの差を比べてみると…

210,000-312,500=-102,500円(足りないお金)

 ということになります。

 つまり、節約をしながらの二人暮らしができる夫婦、もしくは、一方が開業したり訪問リハビリでたくさんの件数をこなすことで高収入を得るなどの例外に当てはまらない限り、理学療法士は共働きは避けられないのです。

理学療法士の給料は頭打ちである

 厳しい事をお伝えするようで恐縮ですが、医療機関で働いている以上、理学療法士があげる収益は現実頭打ちです。

 理由は、私たちが働いた際に得られる収益というものは、診療報酬として国で定められているためです。

 悲しい事に、理学療法士一人一人が技術や知識を身につけたとしても、それが収益に反映される仕組みにはなっていません。

 私たちがリハビリをする患者さんが、どこに入院先していて、どんなご病気で、どれくらいの時間(20分単位)リハビリを提供したかが収益に直接結びついているのです。

 もちろん、理学療法士という名を伏せて自分が整体院などを開いて院長となり、自分で料金を設定すれば診療報酬に縛られないという働き方もできるでしょう。その場合は収入も頭打ちにはなりません。

 しかし、このサイトに訪れているということは、開業するまではいかなくても、もう少し楽に家事と仕事の両立できなたら…そんな想いをされているのではないでしょうか?

 実は私も当初はしっかり共働きをしており、平日はほぼ仕事以外何もできず、休日は疲れてぐったりと、プライベートが荒んだ人間です。

 「二人とも手に職を持っているけど先行きが不安…」

 「このまま子育てなんて出来るのかな…」

 「仕事も子育ても正直きついけどどうしたら良いかわからない…」

 どうしようと悩む前に、実際に兼業主婦をしている私の実体験を通して、みなさんに理学療法士として今よりも楽に働くやり方をお伝えします。

 楽にというと聞こえはよくないかもしれませんが、私は自分に余裕がないのに、他者に幸せを与えられないと思っています。

 仕事と家庭を両立しようと頑張っているあなたに、まずは自分を大切にしていただきたいと強く思っています。それは、常勤理学療法士として一生懸命働いているものの、しんどそうなママさん達の姿を何人も見てきたからです。

理学療法士共働き(常勤)は生活には困らないけどお互いしんどい

共働きだから、家事は協力しあって…なんて無理だった

 私たちは夫婦共働き(常勤)だった頃は、特にお互いに仕事が忙しかったので週の半分以上は外食で、休みの日になると溜まった家事を済ませるという感じがルーティンになっていました。

 これからの時代は、夫婦共働き、家事も協力し合いながら!なんて言われていると思いますが、実際に夫婦で生活してみて思ったことは、夫婦で家事を協力し合うというのは正直難しいです。

 お互いにその時に抱えている仕事量によって帰宅時間がバラバラで、「できるほうが家事をする」という具合になるのですが、そのやり方で家事をやっているといつの間にかどちらか一方が「私ばっかり家事をしている」状態になり不満が溜まっていったのでした。

 また、旦那も私もお互いに得意不得意があり、旦那は仕事や料理は得意ですが、それ以外の掃除や洗濯、金銭管理は行き届かず…

 私の方は基本料理や掃除、洗濯、金銭管理は一通りこなせますが、仕事の効率がとにかく悪く、勤務日は大体残業でした。そして、仕事が終わる頃には疲れて何も出来ない状態。

 そんな状態で、得意不得意ごちゃまぜにして「気がついたほうがやろうね!」では、まるで暮らしがままならないのです。

 仕事が忙しい時期はお互いに口調が厳しくなり、優しくなれない状態になり、最終的には私が精神的に不安定となりました。

理学療法士として働けなくなる可能性は捨てきれない

 そんな中、旦那が体調を崩し(腰を痛めた)仕事をしばらく休んだ時期がありました。

 理学療法士あるあるですが、リハビリ中に患者をたくさん介助することにより、慢性的に腰を酷使します。

 体の動きに詳しいとはいえ、腰を痛める人がとにかく多いのです。そして、最近私もぎっくり腰をしました。

 20代ですでにお互い激しい腰痛を経験したわけですが、これが30代、40代と歳を重ねていった時に「理学療法士として働き続けていけるだろうか?」という不安が常にあるのも事実です。

この生活状況で笑顔で子育てをできる自信はなかった

 「夫婦二人だけで暮らしているのにこの状態。果たして、この状況で子供ができても、私は子供を可愛がれるだろうか?」

 もちろん可愛いとは思いますが、子供に費やせる時間を十分に確保できるのかは甚だ疑問でした。

 そして、いつまでも歳をとっても同じような業務をこなせるだろうか?

 「このままじゃやっていける自信がない」

 ということで、私は非常勤勤務に転身することになりました。

私が選んだ兼業主婦という働き方と収入

私が選んだ兼業主婦という働き方

 私が選んだのは兼業主婦という働き方。

 具体的には、非常勤で訪問リハビリをこなしながら、空いた時間で家事や副業をこなすといった具合です。

 訪問リハビリの事業所も、直行直帰が可能な事業所を選んだので、残業もほぼなく帰宅時間はかなり早くなりました。

 報酬形態は時給制と件数制があるのですが、私は件数制を選びました。

 件数制の利点は、業務がリハビリ業務に絞られるため、担当の患者さんに関係のない雑務は回って来ず、空いた時間は自由に使えるところです。働いた分だけ稼げるところがわかりやすくて良いのです。

 そのため、リハビリの直前まで家の家事をこなし、リハビリが終了したら速やかに帰宅し、スムーズに家事や副業に戻れるのでとにかく働きやすいです。

週3勤務で収入はどれくらい?

 訪問リハビリ週3勤務(1日6件)で月に大体手取りで24万前後いただいています。

 ただ、件数制であるため、担当の利用者様のおやすみや卒業が重なったりすると月の収入が減ったりもします。

 収入だけみると、常勤の頃とそんなに変わらないように見えますが、私の場合は会社の社会保険に入っていないので、手取りとは別で年金や健康保険料、住民税を払っています。

 それらを引くと大体手元に残るのは19万程度です。

常勤から非常勤へ転職して変わった生活

 常勤から非常勤に転職してからは、リハビリ以外の業務はないことから、私生活にさける時間はかなり長くなったように感じます。

 不思議なもので、働いている時間は常勤の頃の6割程度の時間のはずなのですが、雑務はほとんどないことからかなりストレスが減りました。

 時間が増える&ストレスが少ない環境に身を置けることになったことで、家事は私がほぼこなせるようになりました。

 一番嬉しいのは、外食がほぼなくなったことから食費が40%ほど減ったことです。お弁当を作る気力もあり、食事のバランスにも気をくばれるようになりました。

 余った時間は、副業に当てています。 

まとめ

理学療法士夫婦で主婦転身は厳しいので小さく働いてみましょう

 今回、理学療法士夫婦は一方だけの収入だけでは生活していくことが難しいことをお伝えしました。

 医療機関で働く以上、私達の収入は診療報酬で決められており、現状頭打ちだからです。

 しかし、診療報酬で決められているからこそ、理学療法士は非常勤勤務という働き方は結構働きやすく、特に訪問リハビリの件数制は時間の割にリハビリを行った分しっかり給与ももらえるので稼ぎやすいです。

 そのため、完全に主婦になるのではなく、非常勤として働き、時間を作りながら、お金も稼ぐというスタイルで今より楽に生活していくのがおすすめです。

 一方が非常勤であれば、仕事中の拘束時間もわかりやすく、家事分担もしやすいです。そして、非常勤勤務という働き方で得られた時間を使って、また別のスキルを身につけることもできます。

職場を選べば理学療法士の非常勤は働きやすく、稼げます

 非常勤としての勤務を考えるのであれば、職場は必ず吟味して探しましょう。

 特に、病院での非常勤勤務は場合によっては結構しんどくなる場合があるので気をつけましょう。

 もともと常勤であったところから非常勤に転身することは勇気のいることだとは思いますが、まずは今の生活を見直し、あなたにあった働き方を探してみてください。

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